2025年1月5日日曜日

考察#2「DUAL TARGETのパッケージ画について」


「第4のユニット」という作品を多面的に深堀していく考察シリーズ、第2回目は「DUAL TARGETのパッケージ画について」です。



3種類のパッケージ画


第4のユニットシリーズ第3作目にあたる「DUAL TARGETS THE 4th UNIT ACT.3」は、シリーズで最も多くの機種に移植された作品です。こちらで記載したとおり、オリジナルであるMSX2版を皮切りに、Windows版まで7種類の移植版が存在します。

このうち、FM TOWNS版とWindows版は独自のパッケージが採用されています。



では、それぞれのパッケージ画を見てみましょう。

こちらがMSX版、X68000版、PC-98版、PC-88版、FM77版、X1turbo版のパッケージ。薬師寺健雄氏が描くちょっと大人びたブロンウィンとスイシーゼが美しいですね。



続いてこちらがFM TOWNS版。ん?何か急にクオリティが落ちましたね・・・。絵のタッチからおそらく薬師寺氏の手によるものではないと思われますが、スタッフロールを見ても、それっぽい名前はなく。候補としては、第4作目で原画を担当した小見山高氏、第6作目でキャラデザインを担当した中村一秀氏、あたりでしょうか。ただ、どちらもちょっとタッチが違う感じがします・・・。

社として当時力を入れていたであろうFM TOWNS版で、わざわざ劣化したパッケージ画を採用した意図はどこに・・・。

もしかしたら、薬師寺氏の就職による退社を見据えたキャラデザイン変更の観測気球だったのかも知れない・・・?



最後にWindows版。これは「LINKAGE」のリリース時の広告で登場していたイラストを反転したものです。

「LINKAGE」のリリースは1989年8月で第3作目と第4作目の間。アニメ調で、薬師寺氏のタッチとは少し違う気もしますが。とはいえ、ほかに思い当たる人もいないので、薬師寺氏で仮確定ですかね。

当ブログのタイトル背景として採用している通り、このブロンウィンは秀逸の出来なので、シリーズのリブートとして選ばれたのは納得です。


「LINKAGE」の広告。月刊ログイン1989年No.16、17号より。





まとめ


初期のパッケージ画は、実のところゲーム本編の原画をそのまま持ってきただけなんですよね。これはシリーズで唯一です。もしかしたら、そういったこともあってFM TOWNS版では置き換わったのかもしれません。しかし、クオリティが劣化していたため、Windows版では改めて過去のクオリティ高いイラストに置き換わったとか・・・?まあ根拠のない仮説ですが。





余談

「LINKAGE」の広告は第1作目と第2作目のブロンウィンのカットが描きなおされているのですが、それらは「LINKAGE」の広告とWindows版のパッケージ以外で使われた形跡がないのですよね。肝心の「LINKAGE」のパッケージではまた別のカットが使われています。(しかもそれも薬師寺氏のタッチと少し違う・・・。)


「LINKAGE」のパッケージ画。


以下の薬師寺氏の過去絵(左:「第4のユニット」広告より、右:「第4のユニット2」広告より)を描きなおしています。






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