
第3作目の「DUAL TARGETS THE 4th UNIT ACT.3」に関するポータルです。
基本情報
- ラインナップ
| 機種 | 発売日 | メディア | 価格 |
|---|---|---|---|
| MSX2 | 1989年3月6日 | 3.5"2DD 2枚組 | 7,800円 |
| X68000 | 1989年4月4日 | 5"2HD 3枚組 | 8,800円 |
| PC-9801シリーズ |
1989年5月25日 |
5"2HD / 3.5"2HD 2枚組 |
8,800円 |
| PC-8801mkIISR以降 | 1989年7月20日 | 5"2D 3枚組 | 7,800円 |
| FM-77シリーズ | 1989年7月20日 | 3.5"2D 3枚組 | 7,800円 |
| X1turboシリーズ | 1989年7月20日 | 5"2D 3枚組 | 7,800円 |
| FM TOWNS | 1989年11月20日 | CD-ROM | 8,800円 |
| Windows 95 | 1998年7月10日 | CD-ROM | 2,980円 |
キャッチコピー
「DUAL TARGETS THE 4th UNIT ACT.3」MSX2版の広告より
「BSはクローン兵器だ!ブロンウィンは、お前だけではない」
消えた越中博士とサイコブースターを追い、ブロンウィンの新冒険始まる!
特長
「DUAL TARGETS THE 4th UNIT ACT.3」PC-8801mkIISR以降版のパッケージより
- 大画面グラフィック
- グラフィックサイズは従来の2倍以上!!
- 新コマンド選択方式
- ゲーム展開に自分の意志を反映できる喜怒哀楽感情モード!!
- バトルモードも、さらにパワーUP
- 攻撃方法、攻撃箇所を指定できる戦術戦闘!!
- アニメーション・キャラクターサイズも大幅UP
- キャラクターごとに異なったグラフィック!!
- ジョイスティックに対応
- すべてのキー操作が、ジョイスティック一本で可能!!
- BGMはFM音源対応
- FM音源を駆使した迫力のBGMが、ゲームを盛り上げる!!
(X-1turbo以降、FM77以降でFM音源がのっていない機種には、FM音源ボードが必要です。)
概要
シリーズ第3作目。ディレクターが長谷部仁志氏から中村一秀氏に交代し、タイトルも変更、ゲームシステムも刷新され、シリーズとしてマイナーチェンジした感があります。(第3作目から第5作目までが「セカンドシーズン」のようなイメージです。)
本作のリリースは「第4のユニット2」のエンディングで早くも予告されていて、2作目のリリースから約8か月後にMSX2版がリリースされました。
「第4のユニット2」PC-88版の予告メッセージは以下の通り。
ピンポーン!こんにちは、わたしブロンウィン。こんかいの にんむ、とても たいへんだったわ。でも、あなたのおかげで なんとかクリア。ありがとう!さて、ここで クリアしてくれた あなたにうれしい おしらせ。ジャーン!「だい4のユニット・3」の はつばいが けっていしたの。パート1・2を うわまわる おもしろさは ほしょうつき。たのしみに まっててね。じかいも いっしょに ガンバ!じゃあ、SEE YOU AGAIN!
また、機種によってオープニングが異なり、WWWFのクローンBS開発室(?)がスクロールして表示される機種が存在します。確認した限りではPC-88版とPC-98版、X68000版は無し。FM TOWNS版は高速細胞増殖チェンバーらしき培養管にスイシーゼが入っていますが、MSX2版では胎児が入っています。(アニメーションで目が赤く光るので、スイシーゼと言いたいのでしょうか・・・)
最初にリリースされたMSX2版で入れたあと、以降の機種では外され、最後発で移植されたTONWS版でなぜ復活したのか、制作側の意図はわかりません。(Windows版に入っているかは未確認です。)


ゲームシステム
基本はコマンド選択式のアドベンチャーゲームですが、コマンド選択時に「喜怒哀楽」の感情を付与することで(制作者側の思惑としては)「自分の感情をゲームに反映できるようにデザインされている」とのことです。このシステムはマイナーチェンジしながら、第5作目まで採用されることから、制作者側の手ごたえが感じられます。Oh!FM誌でも高く評価されていたとのことです。
バトル・モードは攻撃箇所を指定できるようになりました。敵キャラクターごとに弱点が用意されているようです。しかし、ひたすらダルジィの腹部のみを狙う主人公ブロンウィン、というのはあまり想像したくないですね・・・。なお、コマンドの「関節技」は本作で廃止されてしまいました。
レビュー
本作の「喜怒哀楽感情モード」は確かにオリジナリティのある実験的なシステムだとは思いますが、残念ながら成功しているとは言い難いです。
というのも、このゲームの主人公はプレイヤー自身ではなく、ブロンウィンというキャラクターなので、求めているのはブロンウィンに自分の感情を反映することではなく、ブロンウィンの感情を(ストーリーの中で)追うことだと思います。
キャラクターとしてのブロンウィンならきっとこう反応するだろう、という正解を求めるとプレイは縛られますし、逆にプレイヤーが自由に感情を選択すると支離滅裂な性格のブロンウィンになったりします。こういったシステムを採用しているゲームはほかにもありますが、今作のようなキャラクターものの性格まで変えてしまうのはやりすぎなのでは?と思いました。
マルチエンディングを謳っていますがストーリー自体は一本道で、エンディングに関係するフラグは2つ、分岐するエンディングも3通りしかありません。
例えばこれがOVAのゲーム化で、原作のストーリーを追いながら、コマンド選択によってIFを体験する、とかだったらまた違ったのかもしれません。
見どころとしては、薬師寺健雄氏原画のグラフィックをシリーズ随一の大きさで拝めることです。「電子紙芝居」と揶揄される所以ですが、正直なところシナリオはおまけでしょう。ブロンウィンは情緒不安定ですし、ダルジィなんて相当陰険に描かれていてしかも弱いという救いのないキャラになっていますし、シナリオ上のキャラクター描写は明らかに失敗していると感じました。
本作の最大のセールスポイントは、ブロンウィンとスイシーゼが同じ顔なので(髪から耳が出ているか、が見分けるポイント)、ブロンウィンを2倍見られるという点です。次作は極端に一枚絵が少ないので、薬師寺ファンは今作を堪能しましょう。
開発スタッフの項でも書きましたが、本作と同時期(1989年3月)にデータウエストから「PSYCHIC DETECTIVE SERIES VOL.1 INVITATION 影からの招待状」がリリースされていますが、こちらのキャラクターデザイン・原画も薬師寺氏が担当されています。本作での絵柄のリアルタッチへの変化は、シリアス調になったシナリオに合わせているのだと考えられますが、大人向けのハードボイルドな雰囲気を持つ「INVITATION」の影響もゼロではないのでは?と推測しています。
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