
シリーズ第6作目「MERRYGOROUND」に付属していた「MEMORIAL BOOK」に記載の年表です。
執筆されたのは1990年ですので、シリーズの舞台が10年以上未来に設定されていたことが分かります。(初作の「第4のユニット」は2004年10月の出来事。)
年表 CHRONOLOGY
- 1988年
- 7月
- イラン・イラク戦争終結
- 第2次イラン・イラク戦争勃発
- 国連軍、WWWFの存在を確認
- 8月
- 国連総会、統合軍 [United Force] 編成を提案
- 9月
- 国連安全保障理事会、統合軍編成案を可決
- 10月
- 統合軍編成開始
- 1989年
- 4月
- WWWF、汎用生体兵器 [BS] の開発に着手
- 1990年
- 6月
- 統合陸海空3軍編成完了。統合軍活動開始
- 1992年
- 3月
- WWWF、[BS] 開発標準仕様を決定
- 10月
- 越中優治、[BS] 開発計画に参加
- 1993年
- 9月
- WWWF、[BS] 用高速細胞増殖チェンバーを完成
- 1994年
- 12月
- WWWF、[BS] 用擬似記憶プリントシステムを完成
- 1995年
- 4月
- WCBS-01「ステラ」(WBS-01)
WCBS-02「スドォ」(WBS-02)
WCBS-03「ブロニー」(WBS-03)誕生 - 7月
- WWWF、統合軍兵器開発局を吸収
- 1998年
- 2月
- WWWF = 統合軍、オリジナルタイプ [BS] の開発を開始
- 1999年
- 5月
- 統合軍総合情報管理局 [デアポリカ] 就航
- 2000年
- 1月
- 統合軍監査局設立
- 2001年
- 6月
- UFBS-02「ニュークレオン」、統合軍より逃亡
- 2002年
- 6月
- UFBS-01 UFBS-03誕生
- 7月
- WWWF、[BS] オリジナルマトリクスの開発を開始
- 9月
- WCBS-04「アッシュ」(WBS-05)
WCBS-05「セス」(WBS-06) - 2003年
- 3月
- 統合軍監査局特務機構設立
- 4月
- アイノック・リスモンド暗殺事件
- 5月
- UFBS-04「アニス」
UFBS-05「ビスエル」誕生 - 2004年
- 1月
- レニー・ビンデルク、特務機構長官に就任
- 8月
- ゼロ・ツー・ニュークレオン、特務監査官に就任
- 10月
- BSOM-01「ブロンウィン」(WBS-04)誕生
- 越中優治、WWWFを離反
- WWWF、第2世代生体兵器 [G-R] の研究開発を開始
- 11月
- 統合軍、ブロンウィン奪取に成功 ― 「Blon Win」
- WWWF、[BS] を実践投入
- ブロンウィン、統合軍特殊部隊に入隊
- 2005年
- 2月
- WCBS-06「スイシーゼ」(WBS-07)誕生
- 3月
- BSOM-02「ダルジィ」(WBS-08)誕生
- 4月
- ブロンウィン星雲学園に入学
- 7月
- 政府要人誘拐事件 ― 「First Mission」
- 10月
- 越中優治誘拐事件 ― 「DUAL TARGETS」
- ブロンウィン、星雲学園を中退
- 内部崩壊によりWWWF瓦解
- アインハイト活動開始、同時に [BS] 開発計画を中止する
- アインハイト、強棲獣曝兵器 [G-R] を実用化
- ヒロナンチョ事件 ― 「Zero」
- ブート・オスマイアー検挙
- 11月
- アインハイト、[G-R] を実戦投入、カナダを吸収する
- アインハイト、カイザーブルグ要塞の建造を開始
- 12月
- ブロンウィン、監査局に移籍、特務監査官に就任する ― 「D-Again」
- 統合軍、攻撃衛星 [ワイアット] を実戦投入
- レミー・ビンデルク、国連総会においてアインハイトの存在を公表
- カナダ、アインハイトの存在を疑問視し、統合軍解体を提案
- 国連総会、WWWF消滅を確認、アインハイトの存在を正式に否定
- 2006年
- 1月
- 国連安全保障理事会、WWWF消滅後の統合軍存続意義を認めず解体案を可決
- 統合軍全軍解体開始
- 2月
- オージス・フォッファー、除隊
- 3月
- 統合軍監査局ならびに特務機構解体完了
- レミー・ビンデルク、国連司法裁判所に移籍
- ブロンウィン、ゼロ・ツー・ニュークレオン両名、国連安全保障理事会直属情報部に編入
- 越中研究所、国連安全保障理事会の直属研究機関として再編成
- アッシュ、セス両名、越中研究所に編入
- 4月
- アニス・エストリーデ、ビスエル・バシニコフ両名、国連司法裁判所の管理下に入る
- 越中優治、ボイドフィールド理論を完成、虚数言語解読を開始する
- 7月
- アインハイト、イギリスを吸収
- 9月
- アインハイト、ボイドフィールド理論を完成
虚数言語の解読を開始する - 10月
- 統合海軍解体完了
- 11月
- 統合空軍解体完了
- 攻撃衛星 [ワイアット]、国連の管理下に入る
- 12月
- 統合陸軍解体完了
- 統合軍総合情報管理局 [デアポリカ]、国連の管理下に入る
- 滝沢恍太郎、国連安全保障理事会直属情報部に編入
- 2007年
- 1月
- アインハイト、カイザーブルク要塞を完成
- アッシュ、セス両名、代謝機能障害により昏睡状態に陥る
- 越中優治、虚数言語解読を中止
別途ストーリー解析は行うつもりですが、年表を見ていくつか気になることを。
ブロンウィンの誕生時期問題
ブロンウィンの誕生は2004年10月で、その翌月が1作目の時期です。つまり、1作目のブロンウィンは、誕生から1ヵ月しか経ってない状態だったということになります。
それは「高速細胞増殖チェンバー」を使って一気に成長させたから・・・ということになると思いますが、5作目の「D-Again」にて、以下の説明があります。
チェンバーは、BSに1ヵ月で5年間分の成長を行わせることができる一種の培養槽。3ヵ月ちょっとで成長したのはクローンタイプのBSだけ。オリジナル・マトリクスのブロンウィンやそのプロトタイプのゼロは違う。
チェンバーを使っても、3ヶ月で15歳程度。2ヵ月程度では10年分の成長しかできません。
さらに、以下のような説明も・・・。
ブロンウィンやゼロの様に受精卵を調整されたオリジナルタイプは、1ヵ月の強制成長につき丸1年間のインターバルをとらないと、それに耐えられない。ブロンウィンは大体2年と3ヵ月。5歳から6歳の間と、11歳から12歳の間の2年間を普通に育った計算になる。
すなわち、1作目の2年3ヵ月前が誕生の時期となります。 ううーん・・・。解せないのは、5作目でこの説明があって、6作目に上記年表が載っているんですよね。まさか忘れていたということはないでしょうが・・・。
「MEMORIAL BOOK」の「高速細胞培養チェンバー」項の説明は以下の通り。「D-Again」の説明と同じです。
BSを高速成長させる為の培養槽。通常1ヵ月の使用で、約5年分の肉体年齢を稼ぐことが可能。しかし、オリジナルBSとBSオリジナル・マトリクスはチェンバーの連続使用に耐えられない理由から、強制成長1ヵ月につき1年のインターバル期間を必要とする。
まあ、シリーズも長くなると矛盾からは逃れられないというのはありますが、1作目から6作目までは3年程度しか経ってないので、何だかなと思う次第です。
BSの開発コードナンバリングと第4のユニットは誰?問題
BS開発コードのナンバリングの問題もあります。まずは年表にある誕生の時系列に沿って、BSの面々を並べてみましょう。
- 1995年4月 WCBS-01「ステラ」(WBS-01)
- 1995年4月 WCBS-02「スドォ」(WBS-02)
- 1995年4月 WCBS-03「ブロニー」(WBS-03)
- 2001年6月 UFBS-02「ニュークレオン」
- 2002年6月 UFBS-01「凰峯磊」
- 2002年6月 UFBS-03 (作中では不明のままですが、女性であることは確定)
- 2002年9月 WCBS-04「アッシュ」(WBS-05)
- 2002年9月 WCBS-05「セス」(WBS-06)
- 2003年5月 UFBS-04「アニス・エストリーデ」
- 2003年5月 UFBS-05「ビスエル・バシニコフ」
- 2004年10月 BSOM-01「ブロンウィン」(WBS-04)
- 2005年2月 WCBS-06「スイシーゼ」(WBS-07)
- 2005年3月 BSOM-02「ダルジィ」(WBS-08)
※[開発コード][「名前」][(WWWS管理ナンバー)]
※時期不明: 「レストア」(ロストナンバー)
※WCBSは「WWWF Clone Bionic Soldier」の略。クローンBSを指す。
WBSは「WWWF Bionic Soldier」の略。WWWFで開発されたBSを指す。
UFBSは「United Force Bionic Soldier」の略で、オリジナルBSを指す。
BSOMは「Bionic Soldier Original Matrix」の略で、BSオリジナル・マトリクスを指す。
開発コードは後追いの設定で、誕生時期に合わせてナンバリングしたと思われますが、それでもニュークレオンと凰峯磊の順番がおかしいです。苦しいですが、開発コードは企画段階など開発前に振られたという設定になっているようです。
また、タイトルの「第4のユニット」はWWWFのBS管理ナンバーに由来し、ブロンウィンがWWWFで4番目に造られたBSであることを表しています。ですので、初期作品では「No.4」という呼ばれ方をされたりもします。しかし、上記を見ると誕生は6番目で、5番目のセスとは2年もの開きがあります。WWWFのBSとしての誕生順ではアッシュが「第4のユニット」です。
WWWFのBS「管理」ナンバーはその名称から、誕生順であると受け取ったほうがよく、初期段階ではそうだったはずなのですが、3作目以降で追加され続けた後追い設定の末にブロンウィンの誕生順まで変更したためにタイトルに紐づく「第4」という概念まで崩してしまったのはどうかと思いました。
しかし、6作目以降はWWWFが消滅したので管理ナンバー「WBS」の概念も消え、「第4のユニット」は単なるシリーズものであることを表す記号的な扱いになりました。
「UFBS-03」に該当する人物は誰?問題
まず、オリジナルBSは5人で、そのうち3人が男性であるということが「D-Again」でレミー・ビンデルクの口から語られます。凰、ゼロ、ビスエルの3人で男性枠は埋まりますので、UFBS-03は女性であることは間違いないでしょう。
次に、「UFBS-03」に該当する人物ですが、すでに登場している人物から推測すると、6作目以降に登場する「ダッシュ・ハウアー」でしょうか。
しかし、7作目「WYATT」でのアーネット・ペンジアスとの会話で、BSオリジナル・マトリクスにしか存在しないG因子に起因する赤い髪を持っていることを示唆されています。(ただし、その直後にダッシュは「G因子はオリジナル・マトリクスにしか生成されないものよ。彼女たちが失われたら・・・」と発言しているので、ダッシュがBSオリジナル・マトリクスかどうかは明言されていません。)
「D-Again」で「オリジナル・マトリクスはブロンウィンとダルジィのみ」とのブロンウィンの発言にレミー・ビンデルクが頷いて認めているので、それを信じると以下のような可能性が考えられるでしょうか。
- ダッシュは「UFBS-03」であり、何らかの理由でG因子を持っている
- ダッシュは「UFBS-03」であり、G因子は持っていないがG因子に起因する何かで髪が赤い(ブロンウィンの血縁者?)
- ダッシュは「UFBS-03」ではなく、通常の人間である
- ダッシュは「UFBS-03」ではなく、ブロンウィンの血縁者である
意外にも、本シリーズで赤い髪を持つのはブロンウィンとスイシーゼ、それとこのダッシュだけなのですよね。「DUAL TARGETS」でスイシーゼが「私達の血。遺伝子レベルでの・・・進化。」と言っているので、2.か4.あたりが近いのかなぁって思ったりします。
ステラ、スドォ、ブロニーのオリジナルは誰?問題
ステラ、スドォ、ブロニーの誕生は1995年4月。彼女たちはクローンBSですので、オリジナルが存在します。しかし彼女たちの誕生時にはクローンBSのオリジナルになれるBSオリジナル・マトリクスは開発すら着手していません。(オリジナルBSの開発開始は1998年2月、BSオリジナル・マトリクスの開発開始は2002年7月。)
「D-Again」で「開発が始まってから何年か後、BS開発チームは人間のクローニングを軸にしたBSの基本仕様を決定した。」とあるので、通常の人間の細胞を使ったクローニングで誕生したのかもしれません。
アッシュとセスのオリジナルは6作目に登場するルア・リップ・ソールズベリーであることが判明していますが、彼女はBSではないと思われるので、ステラ、スドォ、ブロニーのオリジナルも通常の人間である可能性が高いでしょう。
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