2022年11月11日金曜日

DUAL TARGETS THE 4th UNIT ACT.3 ストーリー


第3作目「DUAL TARGETS THE 4th UNIT ACT.3」のストーリーを確認していきます。



「DUAL TARGETS THE 4th UNIT ACT.3」PC-8801mkIISR以降版のパッケージより


あれから3ヶ月・・・。
統合軍の越中研究所では、越中博士がBSのサイコ・パワー・ブースターを開発していた。
そこにWWWFの奇襲部隊、3体のアンドロイドが侵入!!サイコ・パワー・ブースターと越中博士を奪い、逃亡する。それを追撃するブロンウィンとアッシュ。だが、その前に新たな敵の影が・・・!!




「DUAL TARGETS THE 4th UNIT ACT.3」PC-8801mkII SR以降版のマニュアルより


[ゲームの目的]

今回の君の任務はアッシュと共に、奪われたサイコ・パワー・ブースター(PPB)と「越中博士」を奪回することだ。敵はWWWFの戦闘用アンドロイド3体。十分注意し、事にあたってくれ。
以上

このゲームはコマンド選択のかたちをとってはいるが、今まであった謎解きだけのゲームとは根本的に違うんだ。コマンドに喜怒哀楽を設定し、自分の感情をゲームに反映できるようにデザインされているから、「自分が主人公なんだ」という感覚がより実感できると思う。選択した感情によっては、観ることのできないグラフィック、聞けないセリフ等がかなりの数にのぼり、エンディングまで変わってくるから、何回もチャレンジしてみてくれ!それによってクリアしたひとつひとつが、君だけの「デュアル・ターゲット」のストーリーになるんだ!もし、エンド・クレジットが流れ始めたら・・・・・・君はブロンウィンの秘密を知ったハズだ。
でも、それだけでこのゲームは終わったりはしない。エンディングに到達する道筋は、数万、数億通りじゃ追い付かないくらいたくさんあるんだ。すべてのセリフを聞くまで、がんばってみてくれ!!




MERRYGOROUND MEMORIAL BOOKより


第6作目「MERRYGOROUND」付属の「MEMORIAL BOOK」にもシリーズ各作品のあらすじが記載されています。


「デュアル・ターゲット 第4のユニット3」
WWWFの奇襲によって、越中が誘拐。捜索が開始されるが、次々に現れる敵の前にブロンウィンは遂に倒れてしまう。謎のBSに追い詰められたブロンウィンだが、山田の命を賭した行動で一命を取り留める。同時に、そのBSの正体が死んだ筈のダルジィである事が判明する。その後、WWWFを裏切ったBSスイシーゼの協力により越中を救出したブロンウィンは、自分がクローンではなくオリジナルである事を知る。ダルジィとの戦いに挑むブロンウィンだが、勝利しつつも彼女を殺せなかった。




ストーリー考察


ストーリー自体は非常に短いです。前作に少しだけ登場したブロンウィンのクローン体、スイシーゼの存在を中心として、「BSはクローンなのか、だとすればオリジナルは誰なのか」という謎に迫る、というのが根幹です。

物語終盤で、ブロンウィンはクローンではなくオリジナルであることがスイシーゼの口から語られますが、オリジナルなのになぜBSなのか、というブロンウィンの問いに対し、スイシーゼは「血の力だ・・・。お前の、・・・いや・・・、私達の血。遺伝子レベルでの・・・進化。」と答えます。これが何を意味しているのか、私にはわかりません。

両親を始めとしたブロンウィン誕生の秘密、というのがシリーズのコアだと思いますし、リリース時の雑誌インタビューで、「1と2の完結編といった内容で、すべての謎が解き明かされますよ」とデータウエスト秋田社長は語っていましたが、その言葉に「偽りあり」で、本作だけでも謎は残り、さらにそれ以降もすべての謎は明かされることなく現在まで至っています。

また、長谷部仁志氏がシナリオから外れたことで、全体的にシリアス路線なり、可愛らしい絵柄とのギャップが生まれてしまっています。登場人物の死も、重く描かれることになります。文体も含め、中村一秀氏の好きな「銀河英雄伝説」の影響なのでしょうか?(ちゃんと検証しないので、憶測に過ぎません。)

のちのシリーズで、ブロンウィンはクローンBSの母体となる「BSオリジナル・マトリクス」であることがわかります。オリジナル・マトリクスは「G因子」と呼ばれる不老の調整因子を持つ唯一のBSで、ブロンウィンとダルジィのみが該当します。そうなったときに、スイシーゼの言う「血の力」とは何を指すのでしょうか?ブロンウィンとダルジィの両親、もしくはどちらかの親が「G因子」を生み出す特殊な遺伝子を持っていた、ということでしょうか。

本作で唐突に登場したWWWFの戦闘用アンドロイドですが、以降の作品では登場しません。WWWFの汎用兵器としてどのような位置づけにあるのかは、残念ながらわかりませんでした。

ちなみに、越中博士とともにWWWFに奪われた「サイコ・パワー・ブースター」はサイコパワーを増強する装置であり、サイコパワーが弱いスイシーゼのために奪った、ということですが、これってすでに統合軍の情報がWWWFにダダ洩れということではないでしょうか・・・。(もともとあったものではなく、「越中博士が開発中」だったので・・・)





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